【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:歯車、古代ギリシャでも活用」から
2016/09/03
2016.8.30 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:歯車、古代ギリシャでも活用」から
機械文明では空気や水の存在同様の存在
コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、古くは古代ギリシャでも活用が確認されるという歯車について語っている。
◯歯車は優れた動力伝達手段
機械文明でネジやピストン・クランク機構と同様に、当たり前の存在だが不可欠な「歯車」について和田教授は語っている。
歯車は2つの歯形が噛み合うことで滑らずに動力を確実に伝える。スリップしないから機械時計に代表させるタイミング機構には欠かせない。
その歴史は古く古代ギリシャ時代の沈没船から発見された天体運行計算機に使われた歯車があるそうだ。
歯車の役割は
- 回転速度を変えること
- 回転軸の方向を変えること
である。速度を変えるには、歯数を変えれば、その比率で速度が変わる。回転の向きを変えるには、歯面を回転軸に対して角度をつければよい。傘歯車などがその応用例である。
さらに噛み合う2つの歯車の1つを半径無限大にすれば、ラック式鉄道で使われる、滑ることなく急勾配を登り下りできるものとなる。歯車は、古代ギリシャから1000年もの間、複雑な技術工芸品や機械の機構を担ってきている。
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